ITコンサルあるある10選 第2弾!どんな人がいる?性格がキツイ?よくあることから見える実態と仕事内容!

ITコンサルあるある10選 第2弾!どんな人がいる?性格がキツイ?よくあることから見える実態と仕事内容!

コンサル会社で見てきたITコンサルタントのあるある10選を紹介します!第2弾です! 第2弾ということは20選になっちゃってます。書いてるとどんどんあるあるが思いついてくるし、第1弾はやけにアクセスが増えるしと思って弾2弾を書いちゃってます。
ITコンサルがどんな人なのか気になる人や、ITコンサルって変わった人多くない?って思う人とかの参考になればと思います。

第1段はこちらからどうぞ。

ITコンサルあるある10選!どんな人がいる?イメージ悪い?よくあることから見える実態と仕事内容!

この記事を読むことで次のことが理解できます。

・ITコンサルでよくあること
・ITコンサルの実態

ITコンサルあるある10選(第2弾)


ITコンサルあるあるを紹介します!あくまでもITコンサル歴の長い私の個人的な意見であり批判するものではないです。
また、ここで書いているのはITコンサルに対しての話であって、戦略コンサルや経営コンサルのことではないです。

こんなことがあるんだなぁ

くらいの小話程度に留めてくれればと思います。

①自分の仕事がうまく人に説明できない

IT業界、コンサル業界を知らない人には自分の仕事がいまいち伝わらないです。特に私の場合、親は未だに理解してもらえてないです、

一言で、

IT系のコンサルティングをやってるよ!

なんて言っても100%伝わりません。

もう少し噛み砕いて、

お客さんが困ってるIT系の案件で、プロジェクトマネージャーをやったりアドバイスとかをしてるよ!

と言うと、

具体的にどんなことやってんの?

と高確率で返ってきます。

実態に合わせて真面目に答えると、

案件によって全然やることが違くて、スケジュールを立ててみんなを管理してあげることもあるし、技術的な設計書の元ネタを考えてあげたり、進め方とか考え方を教えながら一緒に取り組んだりすることもあって、いろいろだよ!

というと混乱します。

じゃあ何屋なの?何してるの?
いや、だから(以下略)

もう面倒くさいので、相手がIT業界かコンサル業界を知らなそうな人だったら、私はいつもこう言ってます。

ほぼSEだよ!

実際そんなにSEと変わらないですし。お客さんがSIerか、どこかのIT部署か、大手のシステム系子会社の人ばっかりですからね。相手にしているのはほとんどSEの人です。
厳密に言うとSEとちょっとやってることも立場も違うんですが、その辺は別に全部説明してあげることもないかなと・・・

②自分の得意分野が何なのかわからなくなる

ITコンサルは案件に就職するような就業スタイルをとるので、案件が変わるたびに顧客も、自社内のチームメンバーも業務内容も変わってきます。
顧客や業務内容は自分の経験領域に近いものの案件を担当することが多いのですが、何度も同じことばかりということはめったに起こりません。

そうすると、今年はプロジェクトマネジメント案件、去年はIT企画案件、一昨年はクラウド設計案件、なんてことが起きます。
会社によって顧客が固定になっていたり、担当分野が固定になっていることもありますが、SEのように「君は〇〇会社のセキュリティ案件をやってもらうよ」なんてレベルの固定化はありません。

そんな働き方をしてると、毎年違う業務をやってるので自分の得意分野が何なのかわからなくなってきます。
ITコンサルが恒久文房具だなんて揶揄されてるところは、こういうITならなんでも手広くやるところにあると思います。

単価は高いけど、ITが絡めばなんでもやってる・・・言い換えれば何かに特化した人間ではない。
強いて言えばプロジェクトマネジメント系を担当することは多いし、案件化する前の企画や案件化したばかりの立ち上げ段階での推進みたいな案件も多いのでそこが強くなるかもしれません。
そういうのをひっくるめてITコンサルって言ってるんでしょうね。

とても便利な言葉ですね・・・

③他人に対してドライになる

顧客への提案活動や、チームメンバーへのフィードバックなどの多さからITコンサルの経験を積むほどに他人に対してドライになっていきます。(ような気がします。)

ほとんどの顧客は自分よりも年上です。その年上相手に常日頃から提案活動をしなければいけません。
提案の内容も定量(数字)と定性(数字以外)を分けます。事実と推測も分けます。その上で自分の思う最適解を顧客に提案をして改善を促すことをしていきます。どんな相手にも自分の意見を物怖じせず話さなければいけない場面ばかりです。

ITコンサルをやっていると、「ファクト(事実)ベースで話せ」とよく言われます。
社内のメンバーへのフィードバックでも同様です。数字としてはこれ、実績としてはこれ、評価としてはこれ、と坦々とフィードバックをすることが多いです。そのフィードバックの機会も面談という形をとらずとも、常日頃から気になったらフィードバックする文化があります。

そして、案件へ就職するという形上役に立たないと判断されたらすぐに案件から降ろされます。1ヶ月以内に改善ができなければ…みたいな余命宣告してくれれば良い方で、今月いっぱいでもう終わりです。と告げることもあります。

そんな現場ばかりなので人がいなくなることに大したことも感じなくなります。ギスギスというわけではないですが、結果が出せないならいなくなって当たり前みたいな空気はあります。それだけの給料はもらってるので仕方ないですけどね…

だからITコンサルをやってる人は性格がキツイと言われがちなんですよね・・・

はっきりとした物言いが求められて、人がどんどん入れ替わる環境で生きていくとドライにもなっていきますよ…

プライベートでも同じ話し方をしないように気をつけましょうね…

④会話をリードしたがる

仕事で常に発言やアウトプットを求められ続けるからなのか、もともとそういう人が集まるのかわかりませんが、会話をリードしたがる人が多いです。

日常会話でも「それってつまりこういうことだよね?」「〇〇さんはどう思う?」みたいに、まるで会議のファシリテーターになったような喋り方になりがちです。

正直うざいですね・・・

同じ会社の人と比べて、全く異業種の地元の友達とかと喋るとかなり感じます。私自身も変わったと言われることが多いです。
リードしたがる話し方が悪いとは言いませんが、人間味が薄れるというか、なんでも問題解決思考みたいになるのでプライベートくらいはゆるゆるしたいですね。

⑤パワーポイントばっかり使う

ITコンサルは経営層に向けた報告書ばっかり作るので、パワーポイントばっかり使うことになります。

実際の作業はエクセルとかテキストでSEみたいなことをしてるのに、一応コンサルタントとして顧客の偉い人に定期的に報告しなければいけません。そこではパワーポイントを使います。パワポばっかり使っていても別にパワポの裏技とか小技が身につくわけではないんですけどね。枠を揃えるとか、色を使いすぎないとかそういう基本的なことの繰り返ししかありません。とても地味です。

新規案件獲得に向けた提案もパワポです。報告以外でも顧客への説明用資料もほとんどがパワポです。

SIerで働いていたときはエクセルにスクショを貼り付け、エクセルに機械のパラメータを入力し続けていました。
ITコンサルになってからはその作業がほぼなくなりパワポに成り代わりました。

⑥マッチョ・刈り上げ・オラオラ多め

ITコンサルやってる人って不動産営業マンみたいな雰囲気の人が多いと思います。※個人的な意見です
業務内容はSEに毛が生えたようなことなのにSEの理系っぽい雰囲気ではなく、オラオラ系が多い印象です。

・高そうな青いスーツ
・ゴルフかなんかで日焼けした肌
・刈り上げたツーブロックをジェルで固めてテカらせた髪型
・ベンチプレスが大好きそうなマッチョな体
・グイグイくる謎の自信
・声がでかくて態度もでかい
不動産営業マンとか、外資系保険営業マンみたいな雰囲気を感じます。「ツーブロック 青スーツ」でググると出てくるあんな感じの人物です。

仕事柄グイグイやらないとITコンサルはやってられないのか、そんな人達が集まるのかわかりませんが。(2回目)
30歳で年収1千万とかも珍しくないですし、残業しまくってひたすら稼いでひたすら飲んで遊んでみたいな人も珍しくない業界なので、そういう人が多いんでしょうね。

人と話すのが苦手とか、自分から働きかけることが苦手で受け身的みたいな人は↑のような特徴には当てはまらないと思います。
そういう人たちはITコンサル業界にはそもそも入ってこないからっていう理由もあるんでしょうね。ITコンサル業界はどっちかっていうと体育会系の方です。

そんな業界だから女性の割合も少ないし、平均年齢も若いんだと思います。
SEの会社は情勢の割合3,4割、平均年齢40歳とかです。一方ITコンサルはというと、女性の割合1,2割、平均年齢は30代前半とかです。

⑦意外と未婚・晩婚多い

ITコンサルはたくさん稼げる業種ではあるものの、未婚・晩婚の人が多いです。(多いと言ってもデータがあるわけではなく私の身の回りの感覚なんですけども)

公務員や大手メーカーとかの人は20代中盤とかでどんどん結婚していく感じがありますが、ITコンサルをやってる人は30前後になってやっとという印象があります。
仕事が忙しすぎるのか、業界に女性があんまりいないからなのか、結婚をするつもりがないのかはわかりません。

ただ噂に聞いた話だと、マッチングアプリで職業コンサルの年収1000万超えの男ばっかりらしいです。
本気で相手を探していればいいんですけどね。社内でこのマッチングアプリが良いみたいな話をしてる人をよく見かけます。

何目的なんでしょうね・・・(なんとなく察してます)

⑧顧客はだいたい年上

ITコンサルタントの単価は安くても月200万とかです。400万、500万行く人もいます。
そのため、顧客は大企業の部長以上クラスがほとんどです。つまり若くても40代後半クラスになります。

一方、ITコンサルの平均年齢は30代前半です。ということは顧客はだいたい自分よりも年上です。
私の経験でも顧客が年下ということはありませんでした。プロジェクトとして顧客の部署の新人くんとかが参画していて、その人がこちらの担当者になるということはありますが、お金を払ってくれているのは部長さんとかですからね。メインで話す相手はやっぱり年上の人です。

年上相手だと気を使います。下手に指摘ばっかりできないし、知識や技術の多さでは勝てないし、相手のプライドもありますし。
大企業の部長として成功している人たちなので、相手が気持ちよくなるような配慮も必要になります。

以前、顧客の担当者(主任クラス)の人が私たちの管理資料に意味のない項目の追加をお願いしてきて断ったら、その人の上司(部長クラス)からすぐに私に直接電話がかかってきたことがありました。

「お願いを断ったと聞いたがどういうことか」←正確には項目の意味がわからないから追加しても埋めることができないと言った。
「君たちが仕事していないせいで、以前の会議で私が説明することになったんだ」←電話だけで勝手に進めるからこっちは把握していない。
「私の権限で君たちの契約を切ることだってできる。君たちとは仲良くしたいと思っている」←むしろ切ってくれよ。

ヤ○ザかよ。選択肢は「はい」か「YES」しか無いじゃねえか…

という理不尽な圧力をかけられることもありました。この顧客は私達ITコンサルが入るときに「若くて元気がある奴をくれ」と指定してきたので、ただのお手伝いが欲しかったんでしょうね。それなのに言う事を聞かないから圧力をかけると・・・
結局はサラリーマンだから仕方ないんですよ。

一回り以上離れてる年上が多いので大変です。

⑨SE出身の人が多い

ITコンサル会社に入ってくる中途の人は半分以上がSE出身です。私もそうです。
なんとなくですが、SE6割、ITコンサル別会社2割、戦略コンサル1割、その他1割くらいな感じです。

年齢や職位が上がれば上がるほど経験が重要視されるので、ITコンサルの別会社やSEだけどコンサル系業務中心だったという中途の人が増えてきます。
SEでもゴリゴリ開発してた人や運用保守だった人と、プリセールスのような提案業務中心の人ではITコンサルへの敷居が違いますからね。もちろん後者の方がよりITコンサルに近いです。

ITコンサルは顧客がSEであることが多いので、SEを経験してることは有利になるからでしょう。単純にコンサル系の会社出身の人しか取らないと、会社が大きくなれないってのもあると思います。
会社の人の経歴を聞いていると、〇〇さんも前職同じだったの知ってる?みたいな会話多いです。

じゃあSEとITコンサルって何が違うの?って思った方は私のブログの過去記事を見てみてください。

ITコンサルタントの理想と現実のギャップ。ITコンサルは人売りIT!?

⑩30代中盤が出世の分かれ道

ITコンサルとしての素質がわかるのは30代中盤だと考えています。

理由としては、主に3つあると思います。
1. 周りの人の職位との差が出始めるから
早い人で27,8歳でマネージャーになり、大体の人が35歳くらいまでにマネージャーになります。つまり36歳でマネージャーでなければ28歳マネージャーの下につくということも起きます。28歳マネージャーからしてみたら、36歳の人を下につけるか27歳の人を下につけるかと言われたら後者を選ぶ人もいると思います。

その年まで職位が上がらなかったことは悪い理由があるんじゃないか、年下の意見をなかなか受け入れてくれないんじゃないかなどと考えます。
そうなると余計なことを考えずに済む年下を付ける人もいるでしょう。技術量で選ぶなら年上でしょうが、単純に技術だけが求められる案件は多くはないので、悪い勘ぐりをされてしまうことはあります。

2. 顧客からの要求で若い人が好まれるから
ITコンサルはSESのように客先常駐案件が多いです。いくら相手が部長クラス以上になるとはいえ、若いお客さんもいます。そこで同じ金額でITコンサルを雇うという条件のもと、47歳マネージャーと35マネージャーをどちらを取るとなると1.と同じようにお客さんが考えることもあります。

⑧にも書きましたが、顧客からなんとなくの年齢制限をかけられることもあります。
SEの定年35歳説なんてことが言われていたことと似ていますね。ITコンサルには改革や改善を求めている顧客が多いです。年齢を重ねると人は保守的になりがちなので、ある程度の経験を詰めていれば若い方を選ぶ顧客もいるものです。

3. 転職の難しさを迎えるから
ITコンサル会社にしがみついたまま40歳年収1000万の状態で他の会社を見つけるのは相当難しいです。ITコンサルとして40歳1000万は悪い成績なので、同業種のITコンサルへの転職は難しいです。

他業種になると40歳で1000万となると大企業課長クラス、中小企業本部長クラスとかでしょう。ITコンサル会社であまりうまくいってなかった人がその職位にスライドできるとは思えません。となると、年収を下げて40歳800万とかで転職が良いところですね。

こうなることを恐れて、35歳くらいのうちに同業種のITコンサル会社で再チャレンジをするのか、いっそ他業種に行ってしまうかを考える人は多いです。
35歳800万で同業種他社シニアコンサルタント、もしくは他業種700万スタートとかでしたらそこそこに受け入れてくれる会社も多いはず。

転職が30代後半から難しくなることと同じで、年齢を重ねるほどに転職が難しくなるというのもありますね。だからITコンサルの会社は若い人が多いのでしょう。

まとめ

事業会社と違ってちょっとだけ厳しい環境のせいで、ちょっとだけ変わった人が多くなる・・・かもしれないのがITコンサル

10選の記事を書いてたら、まだまだいっぱいあるなーと思って結果的に20選になってしまいました。
少しでもITコンサル業界の理解につながればと思います。

このようなITコンサルティングに関わる人向けに本をKindleから出版したので、よかったら読んでみてください。(今回の記事の内容は入っていません)
kindle unlimitedであれば無料で読むことができます。

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