ITコンサルあるある10選!どんな人がいる?イメージ悪い?よくあることから見える実態と仕事内容!

ITコンサルあるある10選!どんな人がいる?イメージ悪い?よくあることから見える実態と仕事内容!


コンサル会社で見てきたITコンサルタントのあるある10選を紹介します!
ITコンサルがどんな人なのか気になる人や、ITコンサルって変わった人多くない?って思う人とかの参考になればと思います。

この記事を読むことで次のことが理解できます。

・ITコンサルでよくあること
・ITコンサルの実態

ITコンサルあるある10選

以前の記事でITコンサルがどんなものなのかを簡単にまとめているので、そちらも合わせて読んでくれれば嬉しいです。

ITコンサルはコンサルではない!?ITコンサルの仕事内容と、コンサルティングという嘘

あくまでもITコンサル歴の長い私の個人的な意見であり批判するものではないです。
また、ここで書いているのはITコンサルに対しての話であって、戦略コンサルや経営コンサルのことではないです。

こんなことがあるんだなぁ

くらいの小話程度に留めてくれればと思います。

①ドキュメントの体裁がとても気になる

WordやPowerPointに限らず、日常で見かける広告や看板などに対しても体裁が気になってしまいます。

「半角と全角が混じっている…」「左揃えと中央揃えが混じっている…」「ユーザーとユーザが混じっている…」「ユーザーと利用者が混じっている…」「フォントが2種類使われている…」「フォントサイズが統一されていない…」などなど
ITコンサルは資料の見せ方を徹底的に叩き込まれるため、このような人の手による誤記(?)はついつい気になってしまうんですよね。

②意味のないものを指摘したくなる

①と同様に主にドキュメントに対して疑念を抱きやすくなります。

「この矢印は意味があるのか…」「なぜ同じものを表しているのに色が変わるのか…」「この枠の意味はなんだ…」
ドキュメントに限らず
「この打ち合わせでこの人が参加する意味はなんだ…」「この打ち合わせをやる意味はあるのか…」「その連絡をすることで何が生まれるのか…」

ITコンサル会社に入るとどんなに若手でも、打ち合わせでは必ず何かしら発言をして自分の存在価値を示すように叩き込まれます。厳しい上司だと発言が出来ないだけで基本的なことができていない人間だと評価もされてしまいます。そのせいもあってなのかコンサルタントは相手に物怖じせず、それでいて相手に不快に思われないように意見を言わなくてはいけないのです。

その癖のせいか、他人が作ったドキュメントや慣習の意味のないものに対して、ついつい指摘をしたくなってしまいがちです。
でもむやみに指摘したところで、部外者が何を生意気な…となってしまうので、言い方には注意が必要なので難しいんですよね。

③常に転職活動をしているような気分になる

ITコンサル会社だとよくある普通のサラリーマンとは違い、案件単位で働きます。そのため案件が終わったら今まで築いていた人間関係はリセットされ再び次の案件の人たちと仲良くする必要があります。イメージとしては、会社内で半年~2年単位で社内で転職活動をするような感じで、案件へ就職する感じです。

自分がマネージャー以上の上位職であれば自分で顧客に提案して案件を取ってきて部下をつけることや、社内の別の人が取ってきた案件のリーダーとして案件に入るかです。顧客に自分であればやれるってことを売り込むのです。外部の会社のそこそこ偉い人に自分が何をできるかとか、自分ならこの案件をうまくできることをアピールするので、転職面接と似てるんですよね。

マネージャー未満の層であれば、社内の上位職の人と面談を組まれて、その人に認めてもらい案件に入れてもらう必要があります。
ITコンサルは何かを作る会社ではないので、基本的にはどこかの会社のお手伝いです。だからこそ言い方を悪く言うと人売りです。人として認められないと顧客はお金を払ってくれません。

顧客と直接対話できるレベルではないジュニア層は、社内の上位職の人に対して自分ならばできるということをアピールする必要があります。
そこでは常に複数人での比較となるので、転職活動とあんまり変わらないと私は思ってます。もちろん、話す内容とか態度とかは違いますけど、誰かと比較されて相手にアピールするって本質は一緒ですよね。

④実際に常に転職活動をしている人も多い

ITコンサル会社の平均勤続年数は3~5年です。ということはそれだけ頻繁に人が入れ替わります。

なぜこんなに平均勤続年数が短いのかもいろいろあります。
・一般的な会社と比較して性格的に合わない人が多い。
・③のような働き方をするので、転職への敷居が低くなる。
・客先常駐や案件の移り変わりが多くて、会社への帰属意識が薄くなる。
・4,5年もすれば会社内の顧客、仕事内容が同じようなものに固定化されやすくなる。
・給料が上がりすぎて転職先が見つかりにくくなる。
・マネージャー以上になると責任が重くなり過ぎて事業会社への転職を考えるようになる。
・年齢が上がりすぎると、自身の単価の高さと顧客からの心理的な要因で仕事を獲得しにくくなる。
・年齢が上がりすぎると、年収の高さと専門性の薄さから転職が難しくなる。
・年収、顧客への請求単価は上がり続けるのでその分スキルアップが求められ続ける。

いくらITコンサルが人売り商売だからといっても、顧客も人間です。
顧客からしたら自分よりも年齢が上、年収も上、学歴も上、そんな人間が月3~400万という高額な単価でコンサルしに入ってきて、自分の仕事にケチつけることに抵抗感がある人が大半です。

実際に顧客から若い人がいいという要望を受けたこともあります。そんな案件は入ってみると顧客のほとんどは5,60代。若くても40歳。しかもこちらの提案した内容は全て受け入れてくれない。実際に望んでいたのはただのお手伝いさんであってコンサルではないなんてこともあります…

また、社内的にもマネージャー以上になるとほぼ部下を数人の部下を付けて案件に入ることが強制されます。部下がどんな人であろうと顧客に月数百万の価値があるように見せつつ教育もしなければいけないので、一人で仕事をしたい人には向いてないでしょう。

一生腰を落ち着けるような環境ではなく、キャリアアップや年収アップのための会社という方がしっくりきますね。

⑤年収ばかり無駄に高くなる

ITコンサル会社は年収の上がり幅が異常に高いです。私もそうでしたが、一般的な会社が1年で月給4~5000円くらいの昇給が普通なところ、ITコンサル会社だと1年で月4,5万の昇給は普通です。

ITコンサル会社では年収に換算して年間100万や200万の昇給も全然あり得ます。
私ですら年間200万くらいの昇給を経験しています。30歳でマネージャー年収1000万というのも別に珍しいことではないのです。トップレベルの人であれば30歳で2000万、40歳で4000万なんてこともあります。一般的な会社だったら30歳だとせいぜい主任やいっても課長で、5~600万くらいで、40歳で1000万届けば全然いい方でしょう。

それだけ求められているものが違うというのもあるので、年収が高いからいいという安直な答えにはならないですけどね。

⑥転職先もITコンサル

⑤のせいでITコンサル会社に入った人たちは、異業種に転職するとほぼ必ず年収が下がってしまいます。
ITコンサル会社でやっていたことと同じ内容をITコンサル会社ではなく事業会社でやることになっても、年収が下がってしまいます。

だからITコンサル会社に居すぎると無駄に年収が高くなって転職先もITコンサルばかりになってしまうんですよね。
ITコンサル会社に入る中途入社の30,40代の人は、だいたいがみんなよく知ってる同業他社から来てます。同業他社間で人が回っている感じですね。

コンサル会社からコンサル会社へ移るのは、未経験でコンサル会社に入るよりもかなり簡単であると言われています。働き方や年収に差異がすくないからですね。

⑦結局個人プレーヤーの集まり

初対面の数人でチームを組んで仕事をすることが多いので、個人プレーの集まりになりがちです。

2,30分の面談だけで選ばれた初対面の人たちで構成されるチームです。経験も年齢も職位もバラバラです。
そんな人たちが集まって仕事をするとしたら、結局のところ経験ベースでの仕事になります。

会社として、こういうときはこう対応するというマニュアルみたいなものはあんまりありません。
あるとしても世界的な標準を参考に自分の経験と知恵を組み合わせて仕事をすることになります。例えばプロジェクトマネージメントだったらPMBOK、構成管理だったらITILを参考にするといった形です。

会社によっては結構な手順や知識が集約されているようですが、結局個人の実力次第での対応が多くなってしまっている印象です。

⑧独立・起業を憧れる人が多い

ITコンサル会社での働き方は案件へ就職するという形がほとんどであるため、フリーランスにかなり似ています。そのため独立してフリーランスになる人もそこそこな人数がいます。

ITコンサル会社で経験を積んだら自分で起業をしてみようという人もいます。今までやっていた仕事と似たような会社を立ち上げる人も見ました。
なんにせよ活気あふれる人が多い証拠なのかもしれませんね。

⑨横文字や専門用語を多用する人をよく見る

世間一般のコンサルタントの悪いイメージの具現化みたいな人もみかけます。カタカナ語とか専門用語を使いまくって相手に知識マウントを取っていくような鼻に付く人です… 

「クライアントのコンセンサスは取ったの?(訳:お客さんの合意は取れた?)」
「MECEかディスカッションペーパーでまとめてストーリー作った?(訳:漏れとダブりがないか文書でまとめた上で構成は固まったのか?)」
「リスケした結果ビハインド気味なのでウォッチ中です。(訳:予定を再調整した結果遅延気味なので、注視しています。)」

全部日本語で言えよボケ

本当に頭のいい人は会話する相手にレベルを合わせるといいます。お互いが横文字や専門用語を使って気持ちよくなっているならそれでいいですが、だいたいお客さんだったり新人だったり知識が明らかに違う人が交じるので、そんな話し方してると癖になってしまうのでやめましょう。

私はこういう用語を知識としては知っているものの、自分では使わないようにしています。チームの人がそんな話し方でお客さんに喋ったりしたら叱るようにしています…
ITコンサル会社に入ると年収がかなり高くなるので思い上がって相手を見下してしまう人も出るので、そうならないように気をつけたほうがいいですね。

⑩日頃から勉強を強いられる気がする

案件がリセットされるたびに他人に自分が仕事をできるということをアピールしなくてはいけないので、自発的な勉強を強いられている気になります。

いつも同じような案件で、同じような仕事ばかりしていると、案件がリセットされても同じ案件しか振られなくなってしまいます。
でも時代は変わって仕事内容も変わるので、同じ仕事ばかりしていると案件に入れなくなってしまいますよね。毎回誰かとの比較になるので、Aの仕事が90点できる人より、Aの仕事が70点 Bの仕事が70点 Cの仕事が60点できる人の方が仕事の選択肢も多く、スキル比較でも勝ちやすいです。

いつもAの仕事が来るとも限らないし、Aの仕事が来たとしても人間的な相性で弾かれたらBやCの仕事は担当できないですからね。
だからITコンサル会社で20代後半くらいになってくると自分の中での武器をいくつか持つようにとよく言われます。PM系、クラウド系、アプリ系、セキュリティ系みたいな専門分野を持てという意味です。

じゃあそのために常日頃から自分で資格を取るとか、勉強会に参加するとか、自分で何かを作るとかをしないとアピールにはなりません。
そんなことからITコンサル会社では、業務時間外でも勉強をしている人が多いです。

同様に読書などで知識を増やすことも必要です。顧客はだいたい年上になるので、そこで経験や知識の差をできるだけ埋めるにはそういった努力は必要なってきます。

特に1~2年目の新人なんて顧客からしてみれば、ただの高学歴の若い子でしかないです。経験もなく、会社としてどれだけの支援があるかもわからない状態で、新人に月100万も200万も払ってるんですから、それだけの努力はしないと顧客から悪い評価をもらってしまいます。これに関してはITコンサルに限らずだとは思いますが、金額が顧客に直接見える働き方なので、特に顕著だと思ってます。

一部の天才は、資格も何も持ってないし本も読まないって人もいるんですけどね。

まとめ

事業会社と違ってちょっとだけ厳しい環境のせいで、ちょっとだけ変わった人が多くなる・・・かもしれないのがITコンサル

私は外資メーカーでエンジニアをしていた頃よりもずっと自分に合っていると思っています。
人によってはすぐにメーカーとかの事業会社に戻ったりします。会社に何を求めるかによるんじゃないでしょうか。まぁ当たり前の話だけどね。

このようなITコンサルティングに関わる人向けに本をKindleから出版したので、よかったら読んでみてください。(今回の記事の内容は入っていません)
kindle unlimitedであれば無料で読むことができます。

 

また、この記事の第2弾記事も作成したのでよかったら覗いていってください。
書いてるうちにどんどんあるあるが思いついてくるし、第1弾はやけにアクセスが増えるしと思って弾2弾を書いちゃってます。20選になっちゃいましたけど、それだけ特徴があるっていうことで…

ITコンサルあるある10選 第2弾!どんな人がいる?性格がキツイ?よくあることから見える実態と仕事内容!

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