キャンプ場経営で考えるファイブフォース分析【事例紹介】

キャンプ場経営で考えるファイブフォース分析【事例紹介】


キャンプ経営を具体的な事例として当てはめ、ファイブフォース分析を行ってみます。

この記事を読むことで次のことが理解できます。

・ファイブフォース分析とは何か
・ファイブフォース分析の具体的例
・業界内での経営方針の策定

※この記事から記事の書き方を少し変えています。
冒頭の書き出し部分や、サムネイルなど少し試行錯誤中です。できるだけオリジナル要素を増やしつつスッキリ見やすくしようと思ってあます。

ファイブフォース分析とは

ファイブフォース分析とは、業界内の5つの要素を把握して、力関係を理解することで収益性が高いのか、低いのかを分析する手法です。
ファイブフォース=5つのForcres(力)という意味です。

自分(自社)のおかれた環境に関する分析であり、「買い手」「売り手」「新規参入」「代替品」「競争企業」の5つそれぞれからの脅威によって自分がどれだけの不利益を被るのか、どれだけ優位に立ち回れるのかを考える手法です。

図にすると↓のようになり、自分(自社)を中心に5つの脅威にさらされることになります。

実際にファイブフォース分析をやってみよう!

キャンプ場経営に当てはめる

シナリオとしては前回のキャンプ場経営シリーズと同様に、私が関東で東京からそこそこアクセスのいい片田舎の潰れたキャンプ場を誰かから無償で受け継ぎ、サラリーマンをやめてキャンプ場経営を始めるとします。とっても都合がよくて図々しい仮定ですね。

ファイブフォース分析は主観的になりやすくなってしまいがちですので、できるだけ客観的なデータや事実に基づいて分析することが必要になります。

買い手の脅威

価格の値下げ、品質の向上など顧客からの要求の強さを表します。

キャンプ場経営に具体的に当てはめると、
このキャンプ場に来る顧客は、低価格で利用できることと快適な大浴場を備えていることを求めて人が多いとします。
その点では、周りのキャンプ場と差別化ができているため現時点では脅威としては弱いですが、「低価格であり続けること」「キレイで快適な大浴場を維持すること」を求められていると言えます。

経年劣化で設備が悪くなるなか、維持費、維持作業が多くなっても変わらない低価格・高品質(なお風呂)を維持することは、経営側にしてみれば脅威ではありますね。

売り手の脅威

原材料の提供側の要求の強さを表します。

キャンプ場経営に具体的に当てはめると、
焚き火用の薪の提供、お酒や軽食を顧客に提供しているとします。
ほとんどの顧客が薪を購入して、3割の顧客が軽食を購入しているとすると、一番大きな変動要因は薪の提供価格の変動となります。

キャンプ場経営していたとしても、自分で薪を作り出すのではなく専門業者から大量に仕入れるとすると、仕入先から影響を受けます。
例えば、仕入先の薪販売業者の廃業、薪価格の高騰、政府の政策による薪材木の制限等が脅威となります。

軽食の提供に当てはめたとしても、キャンプ場の立地から考えて、宅配業者の送料増加、軽食の価格高騰なども脅威となります。
キャンプ場として、軽食の提供をやめることは簡単ですが、薪の提供をやめることはあり得ませんので、薪の価格変動には受け入れるしかありませんね。自分で山を切り崩して薪を作るわけにはいきませんからね。薪には長時間の乾燥工程が必要なので、時間と労力がかなりかかってしまいます。

数年単位で見れば大きな変化は見えていないので、現時点での脅威としては小さいものと判断します。

新規参入の脅威

新たな企業が参入することでの収益性の変化を表します。

キャンプ場経営に具体的に当てはめると、
近隣にはキャンプ場が少しありませんが、高齢化が進み人工が減少している村のキャンプ場であることを考えても新規参入はほとんど考えられません。

考えられるとしたら、私のように誰かから廃止されたキャンプ場を引き継がれること(仮定)や、自治体の政策により新しく企業やキャンプ場が参入することですが、可能性は薄いため脅威としては小さいものと判断します。

代替品の脅威

製品やサービスで同様のニーズを満たしてしまい、置き換えられてしまう脅威を表します。

キャンプ場経営に具体的に当てはめると、
キャンプ場を利用することは大きく、泊まること、自然を満喫することの2要因に分けられると考えます。

泊まることに関しては、
「Airbnbのような気軽な民泊」、「キャンピングカー」、「近隣ホテルや旅館の再生」
自然を満喫することに関しては、
「山登りや散策の日帰り体験ツアー」、「グランピング体験」、「焚き火体験」、「BBQ」、「大型アスレチック」などなど・・・

キャンプ場にテントを張って厳しい環境の中一泊することよりも、気軽なアウトドア体験や、快適で風情ある旅館などが流行することは可能性としては高いでしょう。そもそも代替品として考えられる要素が多いですね。
ということで、脅威としては大きいものと判断できます。

競争企業の脅威

競争企業がどれだけの数いるのか、競争企業がどれだけの力を持っているのかが脅威となります。

キャンプ場経営に具体的に当てはめると、
車で10分以内のキャンプ場は1つ(Aキャンプ場とする。)しかない。車で30分以内のキャンプ場は合計2つ(Aキャンプ場とBキャンプ場とする)という状況。
自分のキャンプ場の特徴としては小型であるが、大浴場と電源サイトが用意されており、年齢層20~40代の少人数グループをターゲットとして、ある程度のリピート客を獲得できている状況(仮定です)。

最も競合となるのは最寄りのAキャンプ場は大型キャンプ場で、家族やグループ客がメインターゲットであることから、客層の棲み分けができている。また、浴場もシャワーも備えていないことから、利便性という面ではこちらのほうが優位に立てている。

Bキャンプ場の方は、大浴場もついて旅館と兼業をしていることが特徴であるが、老夫婦の二人とアルバイトにより経営されている。
IT面に疎く予約管理システムもなく電話予約しか受け付けておらず、レンタル品も少ないことからキャンプ場よりも旅館客の方が多いということから、キャンプ場の利用しやすさ、気軽さという面ではこちらのほうが優位に立てている。

しかし、今後他社の経営方針の転換や、テレビやネット番組の近隣観光地や競合キャンプ場自体のピックアップによる爆発的な流行も考えられることから脅威としては中程度はあると考えられるでしょう。

まとめ

キャンプ場経営で具体的にファイブフォース分析を考えると相関図としてこのようになります。

うまい具合に他社との差別化を行い経営ができてきたので全体的に見ても脅威は多くはありませんね。
ただ、主観的になりやすいので、できれば数値を使ってBキャンプ場の年間顧客数はいくつだから自分のキャンプ場と比べて~~、みたいな分析ができればベストですね。

また、ファイブフォース分析とは自分(自社)が業界内で置かれた脅威に対する分析であり、脅威に対してどのような戦略で立ち回ればいいのかを考えるものではなく、あくまでもきっかけを考える手法です。場合によっては新しい戦略を取る、もしくは業界から撤退するのかを考える材料となってくれます。

具体的な戦略を考える手法としては、こちらの記事を参照してください。

キャンプ場経営で考えるSWOT分析とクロスSWOT分析【事例と図解】

ファイブフォース分析とは、
業界内において「買い手」「売り手」「新規参入」「代替品」「競争企業」の5つそれぞれからの脅威による自分(自社)の収益性を考える手法。
想定される脅威を洗い出して、今後の戦略や方針を考えるきっかけを教えてくれる。

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