【合格体験記】プロジェクトマネージャ試験(IPA)の独学での勉強方法、勉強時間は?未経験でも大丈夫。

【合格体験記】プロジェクトマネージャ試験(IPA)の独学での勉強方法、勉強時間は?未経験でも大丈夫。

IT業界で働いている人であれば必ず聞いたことあるであろう言葉プロジェクトマネージャ(PM)。その名の通りプロジェクトのマネージャー(=一番偉いリーダー)として動くポジションの人を指します。

私は以前プロジェクトマネージャー試験を合格しているので、今回はこのプロジェクトマネージャ試験の試験対策についてお話します。

この記事を読むことで次のことが理解できます。

・プロジェクトマネージャ試験とは
・独学での勉強法方法

プロジェクトマネージャ試験とは

IPA(情報処理推進機構)の認定資格で、最難関と言われているスキルレベル4に相当する試験です。
年に1度だけ開催されている試験で、スキルレベル4の中でもプロジェクトマネージャは人気の試験です。

なぜ人気なのかは冒頭の理由の通り、どんな規模のプロジェクトであっても必ずプロジェクトマネージャは存在するからどこの会社でも必要になるスキルだからです。

小規模の案件であれば2,3年目の社員であってもプロジェクトマネージャをやることはあります。また、官公庁の入札大規模案件などではプロジェクトマネージャを務める人がこの「プロジェクトマネージャ試験」の資格を持っていることを条件とすることもあります。同様にアメリカ版プロジェクトマネージャ試験である「PMP」も条件にされることもあります。(プロジェクトマネージャとPMPの違いは話が長くなるのでここでは省略します。)

プロジェクトマネージャ試験 受験者データ(2020年度)

受験数:6,276人
受験者平均年齢:40.4歳

合格者平均年齢:38.7歳
合格率:15.1%(948人)

年間1000人しか受からない難関資格なんだね・・・

今後受ける方々のために私が合格したときのプロジェクトマネージャ試験対策方法にまとめておきます。今後受ける方やプロジェクトマネージャと同様のIPAの論文試験を受ける方の参考になればと思います。

プロジェクトマネージャ試験対策

前提:受験時のプロフィール

IT業界に大卒新卒で入り、SierのようなとこでPMや設計・構築を主に担当していました。
受験時には新卒4年目ですので、業界経験は3年くらいで、小規模案件のPMや大規模案件のPMOを経験1年半くらいは経験していました。
しかしPMとしての経験は案件規模も1000万程度の小規模案件しか経験がなく、PMBOK(PMのフレームワークみたいなもの)を本格的に勉強したこともないので、未経験みたいなものです。

当時の保有資格
・情報処理安全確保支援士
・ネットワーク系とLinux系のベンダー資格
を保有していたこともあり、ある程度試験慣れしていましたが論文試験は初めてであり、受かればラッキーくらいのスタンスで受験しました。

実際の行った対策方法を紹介します。

使用したテキスト

テキストは2冊のみを使用しています。論文対策用の特別なテキストなどは使っていません。

教科書兼問題集としてこちら

このテキストは午前2、午前1、午前2の一通りの用語解説や、テクニックが網羅されていて体系的に学べるのでオススメです。

午前1については応用情報と同じ問題が出るので、テキストは別に用意するか、無料の応用情報過去問サイトを利用すれば問題ありません。
午前1は所詮過去問の繰り返しや、暗記問題で合格圏内には余裕で入れますからね。

通勤電車内の知識確認としてこちら

正直なところこちらはダメ押し用みたいなものです。当時の通勤電車がほぼ確実に座れて片道30分くらいあったので、時間がもったいないなぁと思い購入していました。
教科書のテキストの方はかなり分厚くてでかいので持ち運びには向いてなかったので、教科書で出てきた知識や用語をこっちの小さいテキストの方で再確認して記憶させるような運用方法です。

自宅などで十分に時間が取れる人はこっちの小さいテキストがなくても十分合格までは到達可能だと思いましたので、お好みでどうぞ。

それじゃあ具体的な勉強方法を紹介していきましょう!

午前1 試験対策・基礎IT知識問題(応用情報と同一問題)

ITストラテジストを受ける時は情報処理安全確保支援士の合格があったので、午前1試験は免除されていました。
しかし、免除されているからといって何も書かなければ参考にならないので、午前1試験を初めて受けた時の対策方法を紹介します。

勉強開始時期:試験3ヶ月前~2ヶ月前
勉強時間:行き帰りの通勤電車で1日合計3,40分くらい
勉強方法:

ひたすらこのサイトで過去問を繰り返しました。
応用情報技術者試験ドットコム
全て無料ですし、自分の勉強も履歴が残るしスマホからも使えるので非常に使いやすかったです。

過去問の正答率が安定して9割を超えてきたら、次のステップへ行きます。
正答率が上がってきても忘れないように、通勤電車の時間を利用して1週間に1,2時間程度復習するくらいにとどめておきます。

午前2 試験対策・プロジェクトマネージャ専門知識問題

勉強開始時期:試験2ヶ月前~1ヶ月前
勉強時間:行き帰りの通勤電車で1日合計3,40分くらいと昼休み(やる気のあるときだけ)
勉強方法:

テキストを1周通しで読んだらあとは、ひたすら↓のサイトの過去問を繰り返し解きます。
最低限過去5年分です。私は8年分と決めて繰り返し解きました。あまり古いと出題傾向も変わってしまうのと同じような問題が出るので意味が薄いかと考えたからです。
プロジェクトマネージャ試験ドットコム

その後テキストは忘れてしまったり、わからない用語が出てきたら辞書のように調べて使うようにしていました。何度も何度も繰り返し読むようなことはしていません。プロジェクトマネージャはテクニカル試験ではないので、用語を知らなければ解けない、用語を直接問うような問題はないのでインプットに時間を掛けすぎるのはあまり重要ではありません。

その後、テキストに掲載されている問題の正答率が安定して9割を超えるまで、ひたすら繰り返します。
正答率が上がってきても忘れないように、1週間に1,2時間程度復習するくらいにとどめておきます。午前1と同じく暗記問題なの繰り返しの学習が必要ですね。

ここで重要なのが「1度正答率が60%だったけど次の日90%になったからOK!」みたいな解き方をしないことです。
それは単純に記憶して正解してしまっているので、そうではなく理解して正答率を上げることを心がけます。どうして他の選択肢ではダメなのかまでかんがえます。

例えば2015年度の問題の正答率が60%→2016年度解く→2017,2018,2019,2020→ 2016年度のような流れで繰り返しやって、記憶で解かないような工夫をしました。

午後1 試験対策・長文読解

勉強開始時期:試験2ヶ月前~1ヶ月前
勉強時間:1週間で2問を目標に、1週間あたり4時間くらいが目処
勉強方法:

基本はテキスト中心で、テキスト内の問題を1周全て解きます。
テキストは過去問を中心に構成されているので、これだけで過去問演習ができてしまいます。問題数も20-30題は載っているので、1周するだけで少なくとも10年分程度の過去問演習はできますね。

1周全てやりなおしたら、再度正答率の低かった問題や、苦手に感じた問題を繰り返し解きます。

自己採点のやり方ですが、プロジェクトマネージャは30字-50字程度で回答される問題が大半のため、
・重要ワードが網羅されていること
・主語(誰が)、述語(何をする)、目的語(何を)が適切に記載されているか
を自己採点のポイントとしました。
主語が入れていないから減点、目的語が限定できないふわっとした書き方にしてしまったから減点のように、厳し目に自己採点をしています。

最終的に試験直前までに30題くらい(同一問題の繰り返しも含む)解いていますが、最後の最後まで明らかに合格点の60点を超えられる自信はありませんでした。

午後2 試験対策・論文対策

勉強開始時期:試験1.5ヶ月前~1ヶ月前
勉強時間:1週間で2問を目標に、1週間あたり5時間くらいが目処
勉強方法:

まずはテキストの問題を全て目を通し、テクニックやよく出てくる問題を自分なりに整理します。
理解と整理ができたら自分が、試験当日に2時間書き続けられそうなトピックを過去問を参考に用意します。

ほぼ未経験の私が試験を一発合格できたのは、出そうな論文を何パターンも事前に用意したからです。

私の用意した論文パターンは、過去問を参考に以下の7つテーマです。
・ステークホルダー管理:顧客変更からの信頼関係の構築
・リスク管理:残業増加からの遅延リスクをトレーニングで解消
・進捗管理:内部設計工程のレビュー完了できない状況を2段階に分けて実施
・予算管理:成果物の再利用で工数削減を行い予算・スケジュールを短縮
・品質管理:品質管理計画の策定から問題の起こる単体テストの項目作成をして標準化
・調達管理:大規模案件の納期厳守させるために請負の場合中間成果物を策定する
・変更管理:担当者からのスコープ追加に一部追加、一部を後で納品

プロジェクトマネージャ試験の内容はPMBOKに対応しているので基本的に、上記の7つの管理項目で事足りると思います。
私が受けた時はテキストと過去問を見た限りではこの7つのテーマでほぼ対応できるように思ったため、この7つにそれぞれ自分の経験と過去問の模範論文を組み合わせて事前に論文を作成しました。

どのテーマをピックアップするかはテキストに頻出テーマが載っているので、そこを参考にしてテキストに掲載されている過去問から自分なりの解答にカスタマイズすればいいので、思っていたよりも難しいことではありません。

できればこの段階でパターンごとに解答を一つずつ作成してノートに手書きでまとめておく。
実際120分で約3000字を書くのは相当辛いので、この時期に慣らしておくこととペース配分を掴んでおくことが大切です。

流れとしては
「問題集の模範論文と自分の経験をもとに7つのテーマ別論文を作成する」
 ↓
「問題集の問題部分だけを見て、時間を測りながら手書きで自分の作った論文から使えるところを組み合わせて論文を再現する」
実際は論文を作っていくと論文がブロックごとに構成されていくようにイメージできるので、そのブロックを組み合わせて、問題にあった形に覚えているブロックを繋いでいくという感じですね。冒頭部分は共通の設定を再現、1問目はリスク管理で作った論文をそのまま再現、2問目は進捗管理の問題を少し書き換えて再現・・・みたいなイメージです。
 ↓
「模範解答を見て、十分なワードや流れが書かれているか自己採点」
 ↓
「慣れてきたら問題集ではなく、予想問題やIPAの過去問で同じようにやってみる」

という作業を繰り返して、自分の論文を記憶に定着させつつ試験の流れと論文の構成方法を理解していきます。
この方法をとれば用意していた論文と違う方向の問が出ても、記憶している論文を楽にカスタマイズして合わせることができるようになります。

しかし、3000字の論文×7を丸暗記するのはものすごく時間をかけました。
1ヶ月前からは平日でも一日2時間は勉強していたと思います。

難しいのは、自分の用意した7つのテーマをどこまで覚えていられるかでした。論文を週に1,2回解くだけでは到底覚えられませんでした。
そこで私は自分で用意した論文をスマホにも入れておき(ノートの写メです)、行き帰りの通勤電車で暗記するようにしていました。

ほぼ未経験者が一発で確実に合格するためには合格レベルの論文を、試験で確実に再現することが一番手っ取り早いと考えたのです。
重要なことは全て丸暗記するという訳ではなく、この問が来たらこのパターンで答えるという、解答パターンを理解するイメージです。

もちろん用意したテーマがまるまるそのまま使えればいいですが、その分用意するテーマもたくさん必要になるので、暗記が大変ですよね。
そうではなく、だいたい5-8テーマあれば頻出テーマをカバーできるので、自分なりの論文を用意しておくことをオススメします。

論文の書き出しの設定部分「私は〇〇会社でXXプロジェクトのプロジェクトマネージャをしている~~」というところや、プロジェクトの結果部分「顧客から絶大な評価を得て、プロジェクトは予定通りに完遂して~~」というところはほとんど同じ内容で使い回すことが可能ですからね。

こんな愚直なやり方をしなくても、合格論文が書ける方はいるとは思いますが、私はこのやり方でITストラテジストも合格しています。
ITストラテジストの場合は、11パターンもあったので丸暗記というわけにもいかず、なんとなくの概要イメージとキーワードにとどめていきましたけどね。

プロジェクトマネージャの経験が少なかった私は論文を考えるときは

社内で優秀なPMの高橋さんならどう行動する?
自分が顧客だったらPMからどうされたら嬉しい?

というように、少ない経験を立場を置き換えて補って考えていました。

ちなみにこの論文対策のやり方は完全に独学です。どこかにオススメの方法として載っていたわけではないです。
論文の内容としては一部嘘も書いてます。ただこれはそもそもこの試験が「もし自分がその立場だったらこう考えたよ!」ということを問う内容なので受験者が本当に経験したかどうかは関係ないと思っています。

嘘といっても論文の書き方としていつ自分が経験したのか、ということが大前衛にあるので本当は経験していなくても、そこを「本当はメンバーだったけどPMならこうした」「自分のPMO経験と模範論文を組み合わせるとこうなった」みたいな1を10にするような嘘でのイメージですね。0を10にするのはよくないと思います。まぁバレなくてPMとして正しい論文であればそれでもいいかもですね。本当に経験したかを問う試験ではないですから。

受かったし、今は大規模案件のPMもやって失敗したことないから結果オーライだよね!

合格したメリット

・PM、PMOをまかされやすくなった
・PMとしての正しい考え方が身についた
・PMBOKに沿った正しいやり方でプロジェクトを進められるようになった
・顧客や周りと会話がスムーズになった
・履歴書がちょっとかっこいい(転職もしやすいかも?)
・持っていることが知られるとそれだけで実力を認められることがある

IT業界にいる人ならオススメの資格です!

まとめ

独学で暗記を中心にアプローチしたので、勉強時間は200時間以上はかけています。
よくノー勉で受かったとか、10何時間で受かったとかありますが、あれは正直運や受験時の技量に左右されるので再現性が無いものだと思っています。

一生モノの難関資格を得られるのになったの200時間だと考えれば安いものではないでしょうか。TOEICで900点を取るのに初心者が200時間で攻略することなんて不可能ですし、スコアにも期限があります。

それに比べてプロジェクトマネージャは無期限で有効です。会社にすがらない生き方が要求されてきている現代では、こんな愚直なやり方であっても勉強する価値のある資格であったと私は思っています。
でも本当のところはPMPが欲しかったのですが、申請と更新が面倒だったのでプロジェクトマネージャ試験の方を受けました。ただPMPも欲しくなっているのでどこかで受けにいくかもしれません…

この不安定な世の中を生き抜くために資格は武器になります。
どんな資格を取ればいいかわからないという人は下記のようなサイトを参考にしてみてはいかがでしょうか。
気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks

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