システムエンジニアに資格は必要?オススメ資格から資格の必要性を解説!

システムエンジニアに資格は必要?オススメ資格から資格の必要性を解説!

システムエンジニア(SE)を目指している人や転職を考えている人にとっては、資格あったほうがいいのか考えたことがあると思います。
そこで今回はシステムエンジニアにオススメする資格と、資格が本当に必要かどうかを説明します。

私が持っていた資格から役に立った経験談や、新卒採用を担当した際に実体験を元に解説していきます。

SEに役立つ資格の種類


IT系の資格は数多く存在し、国家資格からベンダー資格のマイナーなものまで幅広い分野で存在しています。
そこで初心者から若手エンジニアにおすすめの資格を紹介します。

国家資格

広く浅く知識を問う問題が多く、特定の製品内容を問うような問題はありません。そのため業務に直結することはあまりありません。
受験料が数千円~1万程度で収まる試験が大半であり比較的安価です。
受験時期が決められており、1年に1,2回程度しか開催されていないことが多いです。
資格自体に有効期限はなく、更新の必要がないものが大半です。

ベンダー資格

特定ベンダーの製品内容についての技術を問うような問題が中心であり、狭く深く問う問題が多いです。そのため業務には直結しやすいです。
受験料が1,5万~5万程度で高価な試験が多いです。
受験時期は自分で決めて、テストセンターで受ける試験が多く、自分の好きな時期に受けることができます。

資格自体に有効期限があり、更新のための条件がついているものが大半です。更新のために試験の一部を再受験するので、スキルの再確認を行わされる場合が多いです。
保持し続けることは大変である反面、保有スキルが枯れていないことを証明できます。

オススメの資格

基本情報技術者(国家資格)

IPA(情報処理推進機構)という国の経済産業省の管理配下にある機関が開催しているIT技術試験です。

IPAではエンジニアのスキルレベルを7段階に階層分けしており、一言ずつで簡単にまとめると下記のようになっています。
▶レベル7 世界で通用するプレーヤ(責任者)
▶レベル6 国内のハイエンドプレーヤ(責任者)
▶レベル5 企業内のハイエンドプレーヤ(責任者)
▶レベル4 後進育成に貢献するハイレベルのプレーヤ(リーダー)
▶レベル3 独力で遂行できるプレーヤ(メンバー)
▶レベル2 上位者の指導の下に要求された作業を担当するプレーヤ(メンバー)
▶レベル1 最低限必要な基礎知識を有するプレーヤ(メンバー)
この中でレベル4まで試験により能力を証明できるとしています。

基本情報技術者試験はレベル2であり、IT系の知識問題を中心に幅広く回答させる形式となっています。

◆対象者
IT業界を目指す人や新しく関わる人、IT業界に入社したての1~2年目程度の初心者向けです。よく使う用語や、考え方の基礎が理解できるようになります。

◆注意点
ITに関する幅広い内容が出題されるので、業務に直結するとは限りません。就く職種によっては全く見かけないような知識も問われます。

また、この資格を持っているからといって特別待遇されるようなことはあまりありません。実際私は大学新卒の採用活動に関わったことがありますが、このレベルの資格を持っていること自体の加点はほとんどありませんでした。

ただ、持っていることよりも強制されていない試験を受ける姿勢と、最低限の知識が保証されていることを評価します。新卒では最低限の知識すら無く手間がかかるのが当たり前ですが、その手間が大きくなるリスクを減らしてくれます。

新卒の場合であれば、あくまで個人的な感覚ですが初対面の印象が100点満点中+3点といったところです。
逆に言えば新卒以外ではほとんど効力がありません。自己研磨のための資格という意味では十分に効果があります。

よく見かけるレベル1に値する「ITパスポート」という試験がありますが、これは内容が簡単すぎるため新卒でもほぼ評価しません。(IT業界でなければ評価されるかもしれません。)
現役の高校生でも半分くらいが受かる試験はエンジニアにとって意味はありませんので、基本情報技術者試験レベル以上の試験を受けましょう。

PMP(ベンダー資格)

PMPとはProject Management Professionalというアメリカ企業主催のプロジェクトマネージメントに関する国際資格です。国内の試験ではIPAのレベル4の「プロジェクトマネージャー試験」が相当します。

官公庁や数億以上の大規模案件においては、PMが「プロジェクトマネージャー」もしくは「PMP」資格を保有していることが入札条件となっていることもあります。企業内での昇格条件として課せられている場合もあり、非常に有用な資格です。

◆対象者
プロジェクトマネージャー業務を行う4年目~何年目でも有効な試験です。
受験するのにいくつかの条件があり、
▶(大卒の場合)4500時間以上(約2年)の対象実務経験
▶(大卒の場合)36ヶ月以上のPM経験
▶35時間のPM研修
などが課されるため、早くても4年目くらいから受験資格を得られるようになります。若手でもこの試験を目標にステップアップを狙いましょう。

◆注意点
国際試験なので英語での申請や、証明書の提出など面倒な手続きが多いです。また3年間を更新サイクルとして、規定以上の研修や実務経験を証明できなければ失効してしまうので注意が必要です。

面倒事は多いですが、実際PMPを所有していると昇格や転職にとても有利であり、
簡単に大規模案件のPMとしても抜擢されます。
それだけ認められた価値のある資格であるということです。

更新や手続きが面倒であれば国内の「プロジェクトマネージャー試験」の方を取得すればある程度同等の効果は得られます。しかし、PMPの方が知名度があります。また、PMP資格はIT系に限らず有効ですが、プロジェクトマネージャー試験はIT系に限った証明なので、有効範囲も異なります。
可能であればPMPの取得をオススメします。

技術特化系資格(ベンダー資格)

特定の分野に特化させた資格は、ベンダー資格で数多く用意されています。国家資格と違い、実際の現場で導入されている機器・技術ベースでの出題となるのでより業務に直結しやすいです。
自分がどの分野を勉強したいのかによってこのような特化系の資格を取得することは有効でしょう。

具体的な資格を紹介します。

Linuxサーバー系 ▶ LinuC(旧名LPIC)

LinuxOSに関わる知識や、コマンドを問う試験。3段階のレベル設定があります。サーバーを扱うつもりではなくてもLinuxOSを基に開発された機器は数多いので取得しておいても損はありません。

ネットワーク系 ▶ Cisco認定試験

ネットワーク機器で最も利用されているCisco社による認定試験。有線ネットワーク、無線ネットワーク、ネットワークセキュリティ、ネットワークデザインなど幅広い分野で細かいレベル設定で数多く試験が用意されています。

データベース系 ▶ Oracle認定試験

データベース技術で最も利用されているOracle社による認定試験。データベース管理能力とSQL(データベース言語)の能力を図ります。4段階のレベル設定があります。

クラウド系 ▶ AWS認定試験

クラウドサービスでは世界でトップクラスのシェアを獲得しているAmazon社によるAWSの認定試験。同じくトップクラスのMicrosoft社のAzureと比べると受験者が多く、試験対策方法も数多く公開されているのでクラウドを学ぶにはAWSから入るのをオススメします。

どの企業のクラウドサービスであっても基本の考え方は同じなので、AWSを理解している人であればAzureなどの他社サービスの理解も早くなります。
幅広いレベル設定で細かく試験が用意されています。他の試験よりも試験内容や試験範囲の改定が早いのが特徴です。

資格を取得するメリット

◆体系的に勉強ができるので知識の身につきが早い。
◆有効な資格であれば昇給、昇格、転職、などに有利。
◆企業によっては合格一時金のような手当がつく。
◆名刺、履歴書に記載してアピールができる。
◆知識の証明になる。
◆自信がつく。

資格を取得するデメリット

◆時間が取られてしまう。
◆資格を取ることが目的になりがちで、業務で使える知識がついていないことがある。
◆業務に効果がないことがある。
何もしないよりかは確実にプラスに働きますね。資格取得に時間が取られるのは仕方がありません。それ以外のデメリットは意識次第で改善できます。

資格は本当に必要なのか


場合によりますが、若手には必要で中堅以降は不要でしょう。

就職、転職、昇格のようなアピールの場がある人であれば有効な資格であれば持っていることがプラスに働くでしょう。
新しい分野を勉強したい、新しい職種にチャレンジしたい、仕事の幅を広げたいと思っている人には体系的に勉強できるのでプラスに働くでしょう。
若手エンジニアに対して、強制的に資格を取得させる企業も多いです。

実際に私の経験では、
プロジェクトマネージャーの資格を持っていたことでPM、PMOとして案件に参加できた経験や、
セキュリティやネットワーク系の難関資格を持っていたことで、ネットワーク系企業の新規顧客への提案に好印象を与えた状態で対面ができたことがあります。どちらも20代で経験がアピールしにくい状況だったこともあると思いますが、確実に資格が有利に働いたときでした。

しかし、実際に資格を何も持っていなくても若くして大規模案件のPMに抜擢されたり、役職についていたり、業務を的確にこなしている人も存在します。
医者や弁護士のような業務独占資格ではないので、資格をもっていなかったところで仕事ができなかったり、仕事に就けなかったりすることもないです。

最近のIT系企業ではTOEICの高得点やPMPを昇格条件としている企業も多いので、そのような場合は資格を取得しなければいけないですね。
資格を取得することによって、資格手当を給付する企業もあるのでそのような会社であればお小遣い稼ぎにもなるので資格を取るのもいいですね。

ちなみに、IPAで最難関と言われている「ITストラテジスト試験」を合格したら一時金100万円を給付してくれる太っ腹企業もあるようです。
ITストラテジスト試験は難易度が高いと言われている割に、真面目に勉強すれば簡単に合格できる試験ですのでオススメです。IT戦略やコンサルティング系の資格なのでSE全員にオススメというわけではありませんが、勉強方法を記事にしているのでよかったら参考にしてください。

【合格体験記】ITストラテジスト試験の独学での勉強方法、勉強時間は?20代未経験でも大丈夫。

話を戻しますと、
一般的には30代以降になったら資格よりも実務経験を重要視されるので、資格を持っていたところで実務経験やコミュニケーション能力に問題があればうまくいきません。

若手エンジニアや自分の領域を増やしたい人には資格は有効で、既に経験が豊富である人や、ある程度以上の年齢に達してしまった人は資格が不要で、実務経験を増やした方がいいというのが結論です。

転職時の資格についても同様ですね。年齢と経験によるでしょう。
実際に私が転職して年収を100万程度上げた企業に転職したときは、基本情報とショボいベンダー資格しかありませんでしたが転職はできています。

まとめ

新卒や若手であれば、基本情報以上の資格が有効です。
業務に直結させたいのであればベンダー系の資格の方がオススメです。
30代以降の人にとっては、資格はあまり重要ではなく経験のほうが重要視されますが、TOEICとPMP資格は何歳になっても有用な資格です。

 

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