DJI Mini2というドローンを最近買いました。YouTubeの動画や他の方のブログで良い点は事前にかなり見ていたのですが、実際に自分で買ってみてわかった想定外のデメリットがいくつかありました。デメリットについてまとめている記事はあまり無いように思ったので、私は記事にしてみようと思い書いています。
そこで、今回はDJI Mini2を実際に買ってわかったデメリットを紹介していきます!
この記事を読むことで次のことが理解できます。
・DJI Mini2のメリット(一応)
・DJI Mini2のデメリット
・DJI Mini2を買うべきか
目次
DJI Mini2とは
空撮用小型ドローンです。 ドローン最大手の中国メーカーであるDJI社が作っています。
特徴としては、DJI Mini2のメリットと言える部分ですね。
・199グラムだから航空法に引っかからない(200グラム以上は飛ばすのに申請が必要になります。2021年6月時点)
・4Kカメラ搭載で写真も動画も撮れる。
・クイックショットと呼ばれるいろいろな飛行モードを搭載している。
・飛び初めた地点に低バッテリー時に自動帰還する機能がついている。低バッテリーでなくても自動帰還可能。
・飛行制限ができるので、高さ200m、距離300mみたいな制限ができる。
・DJI FLYというアプリをインストールすることでコントローラーにも、編集アプリにもなる。
・6万以内で購入できる空撮ドローンとしてはおそらく一番キレイな動画が撮れる。
とまぁ、こんな感じになりますね。 公式はこちらから
実際にDJI Mini2で撮ってDJI FLYで編集した動画はこれです。私がYouTubeに載せたものです。
キレイに見えますけど、これは4KではなくてフルHDです。この点も後で説明しますね。
と思われるでしょうから、一つひとつ説明していきます。
DJI Mini2のデメリット
デメリット① コントローラーが基本はiPhoneのみ対応
DJI Mini2はコントローラーにスマートフォンをケーブル接続して画面として使用します。
そのときのコントローラーケーブルがライトニングケーブルなので、iPhoneしか基本は対応していません。
実際はこんな感じでコントローラー内部からケーブルを伸ばして上の台座のようなところにスマホを固定します。
このようなAndroid用のType-Cなどに変換するアダプターを使用すれば、コントローラーとして使用できるかもしれないです。
私はたまたまiPhoneユーザーだったので何も問題なく使えましたし、変換アダプターも持っていなくて実際にAndroid端末で試したことがないのでハッキリとAndroidで使えるとは断言できません。
ただ、公式のどこを見てもiPhoneしか対応していないということも書いていませんでしたし、それどころか編集用のDJI FLYというアプリではAndroidも対応しているんですよね。 DJI FLYアプリはこちらから
もう少しハッキリと「基本はiPhoneですよ!」って書いておいて欲しいですよね。たまたまiPhoneだったから良かったものの、不親切だなぁと一番最初に思いました。
デメリット② バッテリーの持ちが非常に悪い
公式ではバッテリーの持ち時間は18分となっていますが、実際は15分がやっとです。
風の強さや、運転方法など飛行時の条件によってバッテリーの持ち時間が変わるようですが、新品で無茶な飛行をさせたことはありませんが、毎回15分くらいでバッテリー切れになっていしまいます。バッテリーを消耗していったらそのうち10分も持たなくなるんじゃないですかね・・・
バッテリーは10%未満になると、自動帰還します。RTH(Retur To Home)といって、飛び立った地点を記憶しており、飛び立った地点まで自動で帰ってきます。
このことからわかるように、バッテリー10%=1.5分以内の距離でドローンを飛行させていないと、帰れないということです。
自動帰還では時速約10キロで帰ってくるのですが、自動帰還に入る前に一度大きく浮上しまっすぐ帰ってきます。おそらく障害物に引っかからないようにするためでしょう。
時速10キロ=分速160メートルなので、浮上することや風に流されることを考えたら、自動帰還になって帰ってこれる最大距離は約200メートルでしょう。
この辺の説明はありません!自分で経験から考えるしかありませんでした。
バッテリーがなくなってきたら、10%を切る前に戻ってこれるように操作しないといけませんね。
海や山で操作することを考えたらやっぱり実質操作時間は10分と考えたほうがいいでしょう。
10分なんかじゃいい動画は撮れませんよね?
そこで予備のバッテリーを用意しておくしかありません。バッテリー単品はこちらから。
しかも予備のバッテリーは5000円くらいもするので、なかなかのものですね。
さらに!バッテリー購入時の注意点もありまして、↑の正規品ではなく、海外品やバッテリーを強化した類似製品も安価でよく売られているんですが、バッテリーの重量が重くなってしまいます。
ということは・・・正規品以外のバッテリーは本体重量200グラムを超えるということです!
航空法では申請しない飛ばすことができなくなります。見た目は変わってないからいいやと思わないでください。違法です。いざこざにまきこまれたくなければ、正規品を購入しておきましょう。
また、複数バッテリーを充電するときに便利なのがこの充電ハブです!
本来ではあれば、本体にバッテリーを指した状態で1本ずつしか充電できませんが、この充電ハブを使えば本体にバッテリーを刺さなくても充電ハブにバッテリー複数同時に充電ができてしまいます。バッテリー1本あたりの充電時間は50分もするので、急ぎでいるときや連日使うときに便利ですよね!
デメリット③ 4K動画を編集すると4Kで出力できない
DJI Mini2で撮った動画をDJI FLYという標準アプリで編集すると4Kで出力できません。Full HD 1080Pで出力されてしまいます。個人的なデメリットNo1です。
じゃあどうすればいいかって? DJI FLYアプリを使わないで動画を編集するしかありません。
・数GBもする4K動画をスマホ上に保存してから、別の編集ソフトで動画を編集する
・DJI Mini2本体のマイクロSDに保存されたデータを、カードリーダー等を経由してPCに保存して、PC上の編集ソフトで動画を編集する
この2つが一般的でしょう。
かなりの手間ですよね・・・アプリだけで完結すると謳っているから期待していたのに・・・
動画撮る→アプリで動画編集→動画サイトに投稿 くらいかと思っていたら、
動画撮る→PCかスマホにデータ移す(転送に数分)→編集ソフト(別途購入の必要あり)で編集→動画サイトに投稿 の流れを踏まないと4K動画を使うことはできません。
せっかくスマホをコントローラーに接続して使うのに、いくつも別の媒体を踏むことになると、面倒になり一気にハードルが上がると思います。
動画は撮れてもアプリが4K動画に対応していないなら、それはちゃんと言うべきですよね・・・
デメリット④ 風が強いと自動で帰ってこれない
公式では風圧抵抗レベル5と書いていますが、体感では風速8m/sが限界だと思います。
それを超えるとどうなるかというと、期待がブレブレになり軌道が安定しないことと、自動帰還ができないことです。
風速8m/sがどれくらいかと言うと、5~10で人が風が強いなぁと感じる程度で、砂ぼこりが立ってきたり、樹木の葉がちぎれ落ちるくらいの強さです。
週1回あるかないか程度の強さですね。
ただ、自動帰還ができないことがかなりの問題です。
自動帰還ボタンを押すか、バッテリーが10%以下になると自動帰還するのですが、そのときに風が強いと、「強風のため自動帰還ができません。手動モードに移行します。」とか言います。
スマホの小さな画面を元に自分で方角・距離・障害物を判断し、手動で戻せと言うんです!どんなに遠くにいても!上空がまぶしすぎて何も見えなくても自分で戻せと言われるんです!
最初はかなり面食らいました。川の上でギラギラ晴れていてバッテリー残り10%でそんなこと言うんですからね。
バッテリーの項目でも書きましたが、基本的にはバッテリー10%以下になるまで使用せず、手動になってもなんとか帰ってこれる距離・場所で使いましょう、ということなんでしょうね。
これも誰も教えてくれなかったし、どこにも書いてなかったと思うので私が書いておきます!
デメリット⑤ プロペラで皮膚が切れる
DJI Mini2はドローンです!ラジコンではありません!つまり、使い勝手によっては簡単に怪我をします。
私は買いたての頃、試運転を自分の部屋でしてしまいました。(←ダメ絶対)
部屋の中のせいかGPSがうまく受信できていなかったんでしょうか、機体がぐんぐん上昇し始め天井にぶつかりそうになり、とっさに素手でドローンを掴んで静止させようとしたのが最後・・・私の指はドローンのプロペラによってズタズタに切り裂かれて指3本かなり出血しました。
抑え込んでドローンを静止しようにも、ドローンには機体が傾かないようにジャイロ機能が入ってるんでしょう、斜めになった機体はものすごい勢いでプロペラが周り車体を水平に保とうと力が働いてきます。その間私の指は裂かれ続けていました。
その後、本体が壊れること覚悟で布団をかぶせ無理やり静止させ、本体の電源ボタンを長押しすることで電源を落としました。
指は血まみれになっていましたが、縫う程ではなかったものの利き手の指先を3本もやられたので1週間はとてもつらい日々を過ごしました・・・
ここで再認識しました。
実際海外では、ドローンのプロペラが子供の目に入り失明してしまった事故もあるそうです。
ドローンを使って飼い犬と楽しく遊ばせようなんて考えていましたが、そんな甘い考えは一瞬で消えました。もし操作を誤ったら?もし犬がドローンに飛びついてしまったら?もし突風でドローンが急降下してしまったら?ドローンは確実に周りに人がいない広いところでしか使わないことを誓いました。
ちなみに、そこから少しトラウマになってしまったので、こんなプロペラガードを購入しました。
ただ、こういうプロペラガードを装着すると、重くなって操作時間が体感1,2分短くなり、風の影響を受けやすくなってしまいました。
誰かとドローンを操作するときや、操作に慣れていない時期にはプロペラガードがあったほうが良いとは思いますが、慣れてきてからは不要ですね。
私は4回目くらいから慣れてきたので、プロペラガードは外して飛ばしています。プロペラガードはかさばるから持ち運びが大変なのと、取り外しが面倒過ぎるんですよね。
まぁ、あれだけ痛い目も見たので確実に安全な環境でしかもう操作しないようにした。ということですね。
デメリット⑥ ケースが付いていない
買ってから衝撃!ケースが付いていませんでした!簡易ケースの巾着袋くらいはついてるかなぁと期待してたんですけど、何もついてないです!
それで、ケースはどれくらいで買えるかというと、そこそこの値段します。
見た目もかっこいいんですけど、予算5万だったのに、バッテリーも買ってプロペラガードも買ってもう7万近く払ってんぞ!まだ金かかんのかよ!
ってのが正直な感想でした。
ということで、私はたまたま持っていた釣具ケースとしていたキャンドゥのクリアケースがぴったりだったのでこんな感じで使っています。
コントローラーは本当にジャストサイズ!ドローン本体はプロペラもあるのでクッション代わりに家にあった雑巾で囲む!
ケースの中でカタカタ動かなくて、外からの衝撃に耐えられればいいんですからね。これでいいのです。
って人は、ケースは数千円で何種類も売っているのでそちらをどうぞ~
DJI Mini2は買うべきか
私の正直な感想としてはDJI Mini2はドローン初心者としては 買い だと思います!
デメリットをたくさんあげましたが、それはYouTubeの紹介動画や、DJIの公式を見てもこのような悪い点が隠されているというか、言及している人がいなくて、私が実際に購入してびっくりしたので書いています。
しかし、そのデメリットを考えても上回るだけのメリットがあると思います。動画と写真は本当にキレイなので、趣味として十分楽しいです。カメラ趣味と近い感覚かなと思います。撮った動画を自身のYouTubeのエンドロールとして使ったり、広告として背景で流すこともできますしね。
個人的なDJI Mini2のベスト3をあげるとこんな感じです。
・帰還ポイント(ドローンが飛び立った場所の記録)がかなり正確でちゃんと帰ってきてくれる
・アプリでの動画編集が簡単で、BGMや字幕がアプリから追加できる
良い点はいっぱいあるんですが、キリがないので3つにしぼりました。
私はキャンプ、釣りが趣味なのでドローンを持っていくとその土地のキレイな動画・写真が撮れるのが嬉しいです。思い出として形に残すこともできますし、YouTubeにあげて友達と思い出の共有もできますしね。むしろそっちメインで私は買いました。
でもやっぱりDJI FlYアプリでも4K動画出力させて欲しかったなぁ・・・
PCでの動画編集も今後の勉強ですね。
ちなみに、ドローンで撮った動画はこのブログのフッター(一番下)の真ん中に貼り付けています。キレイでしょ?
今後もどこかキレイな場所にでかけたらドローンで空撮していきます。基本、海・山・河あたりを撮ると思いますので、よかったらまた見てください。YouTubeの方も見てくれたら嬉しいです。