ウォーレン・バフェットという人物を知っていますか?
私は株式投資を自分でやるようになってから知ったのですが、世界で最も有名といわれているアメリカの投資家です。
世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイを経営し、株式投資により資産を増やし続け、資産の85%である374億ドル(日本円で4兆320億!!)を慈善団体に寄付するような世界的な資産家です。
そんなウォーレン・バフェットから学ぶための本は数多く出ているので、何か一冊でも読んでみようと思いたち読んでみた本「ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉」を今回は紹介します。
株式投資のノウハウ本というわけではなく、勝負の考え方や、人生の時間管理、金銭感覚など、どんな人にも役に立つビジネス本です。
ウォーレン・バフェットの考え方から、ビジネスマンや経営者は学ぶことが多いのではないでしょうか。
大きく8つの話題をメインに、ウォーレン・バフェット式の考え方や実績が名言とともに紹介されています。
各話題でどんなことが話されていて、どんな学びがあるのかをまとめて紹介していきます。
投資の銘柄選び
ウォーレン・バフェットの投資銘柄の選び方には3つの指標があげられる。
1.長期保有
すべての基本。短期勝負はギャンブルであって投資ではない。
10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら株を持とうなどと考えるべきではない、いう言葉を残しているくらいです。
今まさに世間はコロナや不況により、株価が安定しなく毎日ヒヤヒヤして株価とにらめっこしている人も多いのではないでしょうか。
私自身も長期保有のつもりで買っていても、どうしても株価のチェックはしてしまいますが、世界で最も成功している投資家の言葉です。
どんな不況であっても10年以上の長いスパンで見れば、いずれ株価は上昇していくものですので、しっかりとした心構えでなければ株取引は向いていませんね。
2.集中投資
分散投資でリスクは回避できない。
世間一般とは真逆の発言をしています。しかし、ウォーレン・バフェットはリスクを回避するのではなく、絶対に成功すると信じた会社に集中投資をするのです。
幼い頃から金融知識や経験が豊富だったことからこんなリスクのある戦い方ができますが、しっかりと見極めた上でこの戦法をとればリターンはかなり高くなります。リスクを減らすことよりも、リターンが少ないことのほうがリスクであるという考え方ですね。機会損失をどう捉えるかによるので、経営者の視点ですね。
3.事業を見る
株価だけに左右はされない
株式市場を農場に例えています。
「農場を飼おうとする時に、毎日値段ばかり見る人はいません。買値に対して、どれくらいの生産高が見込みるかというろことを見るでしょう。」
私もついついやってしまうのですが、株価が上がり続けているし、配当も高いからとりあえず買っておくか・・・という思考になりがちです。
今後の世間の情勢からその会社が何をやろうとしているかを見極める必要があるということですね。
成功への道筋
原則を立て、それを貫く
ウォーレン・バフェットは76歳になっても、19歳の時に本で読んだ考え方を実践しているのです。
投資に限らず、自分で決めた原則に忠実でなければ人生で成功することはできないということですね。
場合によることもあると思います。より効率的・効果的な原則が見つかればそちらにシフトしていけばいいと思います。
しかし、言いたいことはそんなことではなく目標を立てたら頑張れよということですね。
自分に投資し、自分を貫く
1日1時間を自分に当てるべきだ、という言葉を残しています。
日本の社会人の勉強時間の平均はなんと6分だそうですね。
ほとんどの人が勉強していないということです。通勤時間で少し勉強するだけでも10分,20分は簡単にいくのにそれすらしていない人が大半なんですね。
「お金持ちになりたい」「老後の不安を解消したい」「会社員を早くやめたい」など目標があるならば、勉強しろということですね。
勝負のコツ
勝負事の話は株式投資に関わることが、たくさん出ているのですが、あえて私は以下の言葉を紹介します。
「自分から始めない限り成功はあり得ない」
ウォーレン・バフェットはこの言葉を6歳の頃に読んだ本から学び、6歳にして自分の足でコーラの転売業をして儲けを出しています。
そこから学べることは、1番重要な力は、知識や技術なんかではなく、実行力なのではないでしょうか。
何もしなければ何も変わらない、という当然のことですが、変化を望むばかりで行動に移せないことは多々あるものです。
成功するためには実行力が必要ですね。
情報の読み方
「手当り次第。読むこと」
とてもシンプルですが、知識や能力を身に着けろということですね。
社会人では1日の読書時間が15分未満の人が4割程度もいるそうです。
一方ウォーレン・バフェットは1日に5.6時間は読書の時間を設けているそうです。
やみくもに数をこなせばいいというわけではありませんが、全く読書をしない人と毎日本を読む人では、知識量や理解力、ライティング力などいろいろとスキルに差がでてきてしまうのは当然ですよね。
何かを変えよう・成し遂げようと思うのであれば、変えるための材料を得なければいけないですね。
人生時間の管理
「判断は5分でしろ」
とにかく無駄なことに時間を費やすなと、やる必要のない仕事は意味がないとまで言っています。
資産を雪の玉にたとえて、早く転がして大きく育てていくことを重要視しているため、無駄なことに時間を割かずにチャンスを逃がすなということですね。
とはいえ、現代人はなにかと無駄な会議、無駄な通勤などどうしても逃れられないものはたくさんあります。そんな中でも逃げられるものを少しずつ増やせるといいですね。
正しいマネー感覚
「大事なのは、自分が好きなことをとびきり上手にやることです。お金はその副産物にすぎません。」
というウォーレン・バフェットの言葉からは、万人に共通することですよね。
お金のために仕事をするよりかは、好きなことをして稼いでいきたいものです。ウォーレン・バフェットはお金を稼ぐことが好きだったので、投資をして増やすことが好きだったのですね。
これも現代人には難しいですが、仕事の中で少しでも好きなことを見いだせるようになるといいですね。
人を集める磁力
投資家らしからぬ言葉ですが
「愛を得るには愛される人間でなければならない」
月並みな言葉ですが、お金で解決できないものはありますよね。
信頼の築き方
「約束した通りを守る」
ウォーレン・バフェットは自分の会社に吸収した会社相手に、これまで通りの経営を約束しています。そうすることでその会社や経営者が離れることなく信頼を獲得しているのです。
誰でもそうですが、ちゃんと説明をして約束を守る人に対しては信頼できるものです。誠実な態度を取り続けることで信頼関係を築くことが重要ですね。
まとめ
ウォーレン・バフェットの言葉や考え方からは株式投資だけでなく、成長するために必要な要素が詰まっています。
ここで紹介した内容はほんの一部であり、個人的な感想も多く含まれているので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
これから株式投資をする人や、ウォーレン・バフェットについて興味を持った人は、はじめの一冊としてはもってこいの読みやすさです。